遠い国から久しぶりに会いに来てくれた子。滞在中何度もセッションを受けに来たことは喜ばしいことだったわ。今回の滞在は長く、関西を離れている期間もあったので課題を出してあげました。旅を終えて再び戻ってきた彼。課題と内容は秘密だけど、びっしりと書き込まれた文字からも様々な意味で有意義な日本滞在となったことがわかるでしょう。

とはいえ、お前たっての希望とあれば応えてやらないでもない。お前が本気で言っているのか、それとも身勝手に自らの欲望を押し付けているに過ぎないのか。それを確かめる過程は私にとっても楽しい気晴らしになる。私と沙爛さんの匂いを嗅ぎ分ける訓練。とても素敵なお古のスニーカーをお前のために特別に用意してあげたのよ。私たちの匂いのしみ込んだ可愛い靴下もあるわ。犬は鼻が利くものでしょう？きちんと覚えないとどうなるか、わかるわね？


お前にはしっぽが付いていないけれど、心配しなくていいわよ。だって他に余計なものが付いているでしょう？私がお前を、もっとグロテスクで、歪んだ、可愛らしい、お前にふさわしい姿に変えてあげる。

お前の一番大切で、敏感な部分が歪められ、どんどんと形を変えられていく。お前の肌が見えなくなってしまうほどの無数のピンチ。お前の性器や乳首、脇腹はカラフルなハリネズミのような見た目にされ、ジャラジャラと音を立てている。その部分を更に引っ張り、重りを取り付け、叩き、痛めつけていく。お前が叫ぶたびに胸や脇腹のピンチが揺れ、その擦れる音の合間に可愛い鈴の音が聞こえてくる。犬に鈴はおかしかったかしら？でもそれ以前にこんな情けない格好のお前は、もう何の生き物なのかわからないわね。笑

お前の姿を此処に載せられないのが残念だわ。人によっては気味悪がるかもしれないわね。甘ったれで何もできないわがままな仔犬。それなのに過ぎた要求をするお前には苛々させられたわ。だから、お前に身体で覚えさせるために、こうしてわざわざ痛めつけているのよ。

けれど屈辱と苦痛を強いるうちに、お前に対して苛立つ気持ちは薄れていく。他ならぬ私の手で歪められたお前。そのおぞましく、どこか馬鹿馬鹿しい惨めな姿を、心の底から可愛いと感じているなんて信じられないかもしれない。私はお前が私に気に入られようとして吐き出す言葉よりも、正直なお前の欲望の方を好む。今のお前の姿はお前の欲望そのものを体現しているみたいよ。お前の浅ましい欲望が露わになれば、お前の甘言も嘘も出来の悪い部分もすべてを赦すことが出来る。不思議ね。お前の欲望がさらけ出される瞬間に、お前の醜さは美しさに、浅ましさは尊さへと反転してしまう。

数度の調教を経て、段々と変態としての本性を現してきたお前。とはいえ、まだまだスタートラインに立ったばかりね。自分の正体もわからないヨチヨチ歩きの仔犬マゾは立派な成犬になれるのかしら？でも、奴隷犬だけがあるべき生き方ではないのよ。お前はマゾとして、ヒトとしての遍歴をさらに重ねるべきね。そして、多くのことを学んだあとでも渇望を押さえられないのなら、今度はそれらを捨てて奴隷として再び私の足元に戻っていらっしゃい。お前が何になるにせよ、次回のセッションで報告を聞くのを楽しみにしています。

三津香 Mitsuka