あまり物は買わないのだけれど、SMに対しては貪欲だと思います。可愛らしい君たちを困らせ、身悶えさせるような楽しい企みはやっぱり実現させたくて、あれもこれもと手に取ってしまいます。
とはいえ、お互いの空気感があれば特別なお道具なしでも成立してしまうのがSMのセッションの面白いところ。とりわけ感度のとても良い敏感な子には、私の身体以上に効果的な道具はないのではないかとすら思うこともあります。だって、拘束され、マスクを被せられるだけで、君はこんなに興奮してしまうのだもの。
私の指先や爪、指の腹。掌、腕、二の腕、脇の下。太もも。ふくらはぎ。臀部。
私の肌の柔らかさや体温、香り、吐息、声。
薄暗がりの中で、君はその一つ一つを教えられ、刻み込まれていくの。
薄暗がりの中で、君はその一つ一つを教えられ、刻み込まれていくの。