SMクラブではセッション前のカウンセリングをとても大切にしていて、通常は毎回カウンセリングシートにその日の希望や普段から求めていることなどを記入していただいています。カウンセリングシートにはたくさん項目があるのですが、例えば口調については「女王様口調」、「普通っぽく」、「キツく」、「やさしく」など色々と選ぶことができるんです。私はこれまで自分が素に近い状態でしかSMをしたことがなかったので、この項目を見つけたときは新鮮だったし、とても面白いと思いました。シチュエーションプレイって好きな人も嫌いな人もいるだろうけれど、私はそれはそれで楽しいと感じる方です。

先日のセッションではこの口調の項目の「キツく」に丸を付けてくれた子がいました。この子は太っていて包茎だったんだけど、それを馬鹿にされたいという気持ちも強いようでそういうことをお願いされました。私は正直なところ、その人が太っていても痩せていても、包茎でもズルムケ(?)でも個性だから特に優劣もないと考えているのですが、頼まれたからにはきちんとお応えしなくては…。ということで、どんなことを言っていじめてあげようかなーとカウンセリング中にもお話ししながら考えていたのですが、はあ、なんかやっぱり絵に描いたようなマゾが興奮しながら土下座して挨拶とかしてくれるとそれだけでこちらもスイッチが入ってしまうよね…。気付いたら今までの人生で言ったこともないような、ひどい言葉を浴びせていて自分でもびっくりしてしまいました。なんなの。私、どうしたのかしら。笑


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頭を踏むのはベタだけど、やっぱり大好き♪


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汚い包茎チンポを引っ張っての散歩。この豚は玉を責められるのも好きだったけど、
冗談で潰してあげようかっていうとめっちゃ怖がる。
その顔がまたムカついたので張り倒してあげた。豚はありがとうございますって言ってた。
サンドバッグとしてもマットとしても全然役に立たなかったけど、豚でもお礼位は言えるんだね。


これまで私にとってのSMはどちらかというと自然体で居られる場であって、何かを演じるという感じではなかったんですよね。だから、こういう口調や態度、もっというと衣装もかな、そういう部分で作りこまれたシチュエーションのあるプレイにはあまり縁がなかったんです。(好きな格好だと気分も上がるし、嬉しいんだけどね) でも、色々な設定を決めて行う調教はまさに"セッション"という感じ。バンドの演奏にも似ていると思う。思いがけず意地悪で当たりのきつい自分が降りてくるところなんかもライヴ感があるし。

女性上位とか主従関係も壮大なシチュエーションプレイみたいなものですよね。だから、femdomの世界観や主従関係なんて馬鹿げているとか、現実の世界では無理だと考える人もいるけれど、虚構が現実を侵食する瞬間というのは確実にあるわけで…。それは人間にだけ許された尊い瞬間なのではないかなと思います。そういう現実のほころびを限りなく広げて自分たちだけの世界を構築するもよし、時間や場所を限定してその中でだけ楽しく遊ぶもよし。私はついドロドロとした欲望の世界に魅かれてしまいがちだけれど、どちらが尊いということもないと思うんですよね。どちらにもそれぞれ違った楽しみや悦びがある。

話は逸れるけれど、虚構が幅を利かせているのはSMの世界に限られたことではないですよね。日常生活でもこういう光景を目にする機会は多いはず。社会的な地位とか会社での役職、家庭での役割などがその人のすべてではないはずなのに、それらしい振る舞いを求められたり、自分で過剰に適応してそれらしく振舞いたがったりする。そういう虚構から始まった物語はどこでも私たちの生活で幅を利かせていて、それによって社会が豊かになったり、時には振り回されて疲弊したりもするもの。
どうにもならないこともあるかもしれないけれど、虚構の世界は広くて自由。どの物語を選び取るのかは自分次第だけど、もし私の足元にやってきたなら一緒にその世界を切り開いてあげる。


三津香 Mitsuka
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