さて『春琴抄』の話の続きを。『春琴抄』のヒロイン、春琴は美貌の令嬢で三味線の名手として名高かったのだけれど、小さな頃に失明した娘を両親は甘やかしたせいで、春琴はわがまま放題に育ってしまうの。その上、大変に気の強い負けず嫌いで、そして底意地まで悪かったのよ ...